春分０°　古くからの教え「陰陽論」其の①

2024 3/23

2024年3月23日

今年も「春分」0°～の巡りが始まりました

毎年楽しみな、この季節。
騒がしく濃く波打つ波動と、変わることなく刻まれる「時」「巡り」の不思議を感じてドキドキします。

また、年2回の彼岸中でもあり「墓参り」に出向く方も多く、自分のルーツを意識する…そんな時候でもあります。

宇宙の営みは、己はただ己（個）のみではあらず…
そんな風に思いを馳せながら春の彼岸を終え、新たな気持ちでまた一年をスタートしていきます。

古くからの教え「陰陽論」其の①

地球上にあるすべてのものを「陰」と「陽」でみていく陰陽論という概念があります。
あらゆるもの、事象にあてはめることができるので、心身の状態や養生～治療にも利用でき便利です。

「陰と陽」…例えば、季節で考えると
春から夏にかけては「陽」に向かっていき
夏から冬にかけては「陰」に向かってすすんでいきます。

からだの腹側は「陰」で背側は「陽」です。
（腹は影になり、背は陽の光があたるため）
そして、陰／陽がうまくバランスを保って共存することによって健康が維持できます。

陰なければ、陽の存在もなし
「陰と陽」は常に強くなったり弱くなったりしています。

例えば、
陰が強くなれば、陽は陰をおさえ
陽が強くなれば、陰は陽をおさえるよう働きます。
そうして、バランスが保たれます。
（世のあらゆる事象がこの理に則り動きます）

互いに対立して存在しあう陰／陽にどちらかが良い悪いがない

陰は静で、寒い・暗い・冷たい…感じ
陽は動で、熱い・明るい・温かい…感じです。

男性が「陽」で女性が「陰」となり
男女が在ることで魂が肉体に宿る命が生まれます。

太陽が「陽」で月が「陰」となり
太陽と月が在ることで地球に昼夜が生じます。

山が「陽」で海が「陰」となり
大地の顕われにより水中と陸上に生きる生物が営みを継続してゆけます。

天が「陽」で地が「陰」となり
無ガ有ヲ生む不思議を追い求めて、人がさまざまを発見し文明を進化させてきました。

火と水、明と暗、高と低、大と小、生と死…etc．
このように私たちの日常に「陰陽」があり調和のために変化もし続けています。

自然とからだのリズム

三寒四温と花粉の季節でもある春は、私たちの自律神経が対応に忙しく働き始めます。
そんな時期に気を付けたいのが「睡眠」です。

春眠暁を覚えず…という言葉があるように「もうちょっと寝ていたい」
…
春から夏にかけての自然は活気づき、日の出時刻がどんどん早まっていきます。

からだは、太陽が出ている「陽」に積極的に行動し、
陽が沈み暗くなる「陰」に睡眠に備えて休み始めるのが自然なので
冬～春～夏へと向かうリズムにあわせる工夫が日常に必要になってきます。

季節の変わり目に不調を感じやすくなるのはある意味「自然」ですが、
ほっておかずに必要な見直しを始めるチャンス期と考えるのも聡明♥
ゆえに睡眠に関しては、
「頑張って早起き…ではなく、少し早く寝て自然にその分、目覚めが早まる」
ようなやり方をお奨めします。

「バランスがよいからだ」は病氣に傾きにくく健康を維持できる状態に在ります

つまりは「健康」です。
陽氣盛んとなる「春～夏」は動き始め（始動期）
陽は活発に動くこと、陰は控えがちにすること。

自然の一部である私たちのからだにも「陰陽のバランス」は大切な要素です。
季節を養生に応用していきましょう。

他にもバランスを保つべく大切な要素はetc．あります。

・疲れやすい、かったるい
・つい食べすぎる飲みすぎる
・寝つき、目覚めが悪い
・注意散漫、いらいら
・肌や髪質の荒れ　
・ストレスを感じる

などの方はご相談ください。